ピアノ個人留学 レッスン例
個人によって希望するレッスン内容は全く異なると考えます。「最初に全曲通して聴いてもらいたい」、「コンクールで弾く曲にアドバイスが欲しい」「上手くいかないパッセージだけ聞いて欲しい」、「留学するとどんなレッスンになるのか知りたいので実際の音大でのレッスンをして欲しい」等々。
そんなレッスンの例を一部だけ挙げてみました。個人レッスンですので、なるべくご希望に沿えるようにアレンジをさせていただきます。ご希望のレッスン・スタイルをお教えください。
1.コンクールが近いので現在の実力を測るコメントが欲しい
コンクールやオーディション、音大の入学試験などが迫ってくると、今まで培ってきたものに自信が持てなくなってくる感覚は、誰しもが多かれ少なかれ経験するのではないでしょうか?周りには「大丈夫!」と言われても、その励ましすら何の根拠もないように感じたり、また他の人の演奏を聴くと、自分の演奏がつまらないものに感じたり・・・
コンクールなどは、どれほど自分が素晴らしく演奏できても第三者の主観で結果が決まるという、ある意味、大変理不尽なものであるという性格上、本来であれば『自身の最大の強みとオリジナリティを出す演奏』を求められているにも拘らず、自分が表現したい演奏というよりは『結果が出やすいと思われる選曲』『万人に評価してもらえるであろう無難な演奏』を選んでしまうという負のスパイラルに陥る事すらあります。
そんな時に、カルチャーも音楽教育も全く違う「オーディションのプロ」からはっきりとした意見を貰うことは「自分は間違っていなかった」と思えるきっかけを与えてくれることもあります。また、現在足りないことを指摘されることで、闇雲に全てにおいて不安になるのではなく、指摘された点にのみフォーカスして技術を磨いていくというアドバンテージもあることでしょう。
レッスンでは実際にオーディションの様に点数化をすることも出来ますし、またはコンサルティングという形で、オーディション等に特化したアドバイスをすることも可能です。
このタイプのレッスンでは、先ずは実際に本番の様に通して演奏していただき、オーディションを想定して講師から評価を貰い、その後に細かくコンサルティング。何日間かアドバイスに沿って個人練習をされた後、次のレッスンでは演奏がどのように変わったかを再度評価しフィードバックという形をとることも出来ます。演奏時間が長い場合や、詳細なフィードバックをご希望の際には、最低各日2時間で2レッスンを受講されることをお勧めします。
また、オーディションを想定しての慣れない環境での緊張した空間の中で演奏することは、本番前のリハーサル練習としても最適です。
2.演奏本番まではまだ時間があるのでまだ曲は仕上がっていないが、これからどのように仕上げていくべきかのアドバイスが欲しい。
本番までまだまだ時間がある時に有効なレッスン方法です。まだ仕上げに入っていない曲であれば、講師からの今迄に聞いたことのないような『斬新』なアドバイスにも柔軟に対応することが出来、また全く新しいスタイルで演奏を作り上げていくきっかけとなるかもしれません。
一方で、コンクール等を想定せず「先生が違うとどれくらいレッスンが変わるのか?」という、もっとリラックスした雰囲気の中で雑談を交えながら楽しくレッスンを進めることも可能です。加えて大きな跳躍や三度やトリルなど、苦手なパッセージやテクニックの効果的な練習方法も教えてもらうことが出来ます。
このタイプのレッスンではご希望のレッスン時間を自由に組んでいただくことが出来ます。また、複数のレッスンの合間に練習日を設けることで、実際にレッスンの成果が出ているかどうかを先生に確認してもらうことが出来るとさらに効果的です。
3.将来、ピアノ留学することを考えているが、実際にどのようなレッスンになるのかを知りたいので実際の『音大でのレッスン』を受けてみたい。
「ヨーロッパの音大に留学した際に、『自分のやりたい勉強を好きなようにしなさい』『君はどう思うのか?』ということばかりを教授に言われ、実際に余り教えてもらった気がしなかった。」・・・というような話を聞くことがあります。
ヨーロッパではピアノやヴァイオリンの演奏者は優秀であれば若いうちに周囲が規模の大小はあるもののコンサートなどのお膳立てをしてくれてデビューをすることも多く、音楽大学に入学する前に演奏家として必要とされる技術習得は完了していることも多いと言われています。
そのような中で『名門音大に海外から留学してくる』ということは、既にプロとして活躍をしていてもおかしくないという考えに基づく為、或いは、ヨーロッパの学生は基本的に教科書に沿って勉強するというよりは、自分で研究して知識を深めるという勉強スタイルを幼いころから続けているため独立心旺盛で『個人』という物が確立されている為、『音大では様々なことを先生から教えてもらいたい』という全くの受け身で留学してしまうと、前述のように大変厳しい状況に置かれるか、又は『留学生=お金を運んでくる大切なお客様』として扱われ、楽しいだけで余り学びのなかった留学生活を送る・・・という現実が待ち受けているかもしれません。
『受け身ではなく貪欲に学ぶ意欲』『出会う教授陣全てに可能な限りの秘伝のテクニックを教えてもらえるコツ』とは何かということを留学前に知っておくことは、貴重な留学体験を最大限に活かす為に必要なことではないかと考えます。
また、『ピアニストではなく音楽家を育てる』という理念を持つヨーロッパでは、コンサートピアニストを目指す生徒であっても幼いころから楽器を複数勉強することは当たり前であり、加えて楽典をはじめとする音楽の文法、歴史、音楽理論、楽曲の分析、作曲、声楽、伴奏、室内楽などの『プロとしての最低限の知識』といわれるものを叩き込まれます。ですので、演奏技術だけを伸ばそうと思って留学しても、その他の『音楽家としての常識』と考えられている知識が充分でなければ、『音楽家になる素養のない学生』というレッテルを貼られてしまうことにもなりかねません。
このタイプのレッスンでは、演奏技術もさることながら、レッスン内で「この楽曲の中での作曲家の意図は」「このパッセージはどう展開していくか。それをどう表現するべきか」という音大で日常的に教授と交わされるであろうディベートの部分も深く掘り下げていきます。それを体験することで、今後どのような・・・語学力を含めた留学対策をするべきかも感じていただけるかと思います。
講義のような内容も多く含まれる可能性もありますので、通訳が必要であれば(通訳する時間を含むと実際のレッスン時間は約10~25%減となる可能性もあります)数時間のレッスンをお勧めします。
4.協奏曲を弾く予定なので、講師に伴奏をして貰いながらレッスンを受けたい
『協奏曲を演奏する予定だがオーケストラと併せる前にピアノの伴奏でレッスンをしたい』 または『コンクールの1次審査でピアノ伴奏で協奏曲を演奏したものを動画に収め申し込みの際に送る必要がある』『せっかく協奏曲を練習しているので記念に誰かと併せてみたい』
ヨーロッパでソロ活動と室内楽奏者として多忙なベテラン講師とのレッスンをアレンジいたします。その伴奏のテクニックは白眉であり、一度その演奏を耳にすれば、コンサートにレコーディングにと引っ張りだこな理由がお分かりいただけると思います。またレッスンも同時にしていただけますので、どの様なレッスンを希望されるかを事前にご連絡下さい。
尚、現役ピアニストとして活躍をされている講師となりますので、日程の調整が必要となる場合もございます。またレッスン料もピアノを複数台ご用意できる場所へ講師を派遣することとなりますので通常料金に交通費が加算されます。大変申し訳ございませんが、予めご了承ください。
ファースト・トライはここが違う!
弊社では最初にお客様からご相談を頂いたスタッフが現地でもサポートさせていただきますので、「もう一人のスタッフにはお話していたのですが・・・」というコミュニケーションに関する問題はありません。
また、細やかな個人情報も何人ものスタッフで共有することはありませんので安心です。