イギリスでピアノ短期留学
本場の音楽を感じる
個人レッスンってどんなもの?
海外の
『コンクールを受ける』『ピアノで音高・音大を受験する』というレベルの誰もが認める実力となってくると、時として、今までやってきたことが正しいのかどうかと不安に駆られることがあります。『最近コンクールで思ったような結果が出ない』『ライバルの演奏を聴いて余りの差に愕然とした』・・・ 音楽は主観です。その主観で合否が決まります。
信頼のおける完全に中立な立場の第三者に意見を求めたくなるのがこんな時です。
日本国内であれば手ほどきを受けた先生に申し訳なく『他の先生にみていただく』とは言いにくいですが、新しいものを発見するきっかけとして、イギリスで観光気分で個人レッスンを受けてみてはいかがですか?
ロンドンには世界中からプロの音楽家を志望する学生達が集まってきます。その名門音楽大学で長年指導をしていらっしゃり、世界中にピアニスト達を世に送る役割を担っている先生方のプライベート・レッスンをアレンジ。特筆すべきは、この先生方はピアニストとしてのキャリアもさることながら、その立場ゆえ数多くのコンクールやオーディションに審査員として参加している審査員のプロでもあるということ。それぞれのピアニストの将来性や今後の課題を見抜き、それを提案する審美眼にかけても抜きん出ています。
個人レッスンでは、スケールの大きな楽曲のレッスンを希望される方は、通常最低2時間のレッスンを推奨しています。教授のお宅に伺ってレッスンを受けていただきます。イギリス滞在中できるだけ多くのレッスンを集中して受けたい方、またはコンクールや音楽留学のための受験に向けてアドバイスを貰う『オーディション&コンサルティング』で1回だけレッスンをして貰いたい方・・・それぞれのニーズに合わせてアレンジいたします。またレッスンにはご希望により通訳もつきますので、英語力は不要です。
心配な旅行中のレッスン室の確保もご希望日時・時間を伺い当社で手配。また練習の合間にロンドン観光、コンサートを組み込むこともできます。
現在も大切なプログラムとして繰り返し演奏されるヨーロッパを中心としたバロック、古典派、ロマン派の曲の数々を更に理解する上で、それらの作曲家がその昔生活していた環境で自分も実際に生活してみることで初めてわかることも多く存在します。
ヨーロッパの乾いた空気の中でのピアノの音色は日本のそれとは全く違います。
朝早く起きて街を歩くと教会の鐘の音が聞こえ、街の至る所で楽器を手にした音楽家達が演奏に興じる。日曜日ともなれば、どんなに小さな村の教会でもオルガニストが讃美歌を演奏し、パブや公民館といったところにはピアノがあり、夜になると「チャリティーコンサート」と銘打って、地元の腕自慢のピアニストや地域の小学校生達が、小さな会場いっぱいの観客に拍手喝采を受けながら演奏をする・・・
生まれた時から、その様に音楽がいつも生活の中にある環境で音楽教育を受けた講師達のアドバイスは、今までとは全く違った視点から投げかけられることでしょう。そんな『違い』を楽しんでいただきたいピアノ短期留学です。
『私の先生のレッスン』との違いとは?
この個人体験レッスンは通常のレッスン形式と『マスタークラス』形式の中間のスタイルを取ります。
そもそも、双方のレッスンスタイルには以下のような長所・短所が存在すると言われています。
自分の演奏を知り尽くしている『私の先生』だからこそ出来る5年後を見据えたレッスン
通常のピアノのレッスンでは、ある程度長期に渡り定期的に生徒が学習することを前提に、講師は短期的(発表会、コンサートやコンクールなど)・長期的(音大進学、海外留学など)な到達目標を計画的に立てることができ、段階を追って技術や表現力の向上を目指します。
レッスンする期間も長いことが多い為、「今日できないなら今度のレッスンまで」「次回のコンクールまでの課題は・・・」のように、1回のレッスン内で全てを完結する必要はありません。講師は生徒一人一人のピアノ演奏の技術から好み、加えて日常生活の事、メンタリティ、家族構成なども把握している場合も多い為、様々な角度から的確な、それぞれの生徒に適した方法でアドバイスをすることが可能です。
ただ、生徒のことを知りすぎている為の問題、例えば『身体の使い方で根本的に変えたい部分もあるが、コンクール直前に指導すると混乱するので次回から・・・』『様々な曲を経験させたいが、受験の課題曲に入っている曲が優先』『プロにならないのであれば、この部分は問題があるけれども指摘する必要はないのでは?』ということも状況によっては起こりうるでしょう。或いは『同じようなアドバイスばかりになってしまう』などの、長期に渡って教えているからこその難しさも聞かれます。
まるで『ビフォーアフター』の様なショー、マスタークラス
一方、マスタークラスでは、全く面識のない生徒が持ってくる楽曲を聞き、限られた時間の中で『教えて直ぐに結果が出ること』に特化してレッスンが進みます。
通常マスタークラスには、そのクラスを見学する『聴衆』がおり、聴衆は「その講師からのアドバイスにより、生徒の演奏がどれくらい変わるか」というのを一緒に体験することを期待しています。聴衆がいるマスタークラスはある意味『ショー』であり、講師は『聴衆がわかるくらい劇的に演奏のクオリティを上げること』に集中し(勿論、その様に劇的に変わるアドバイスが出来る講師はカリスマ講師として引っ張りだこになります)、また生徒役もそれを期待して参加している為、アドバイスは『その場で瞬時に変えることが出来ること』になる傾向があります。
しかし一方でこの様な教え方は、自分一人で何度も練習を重ねて指摘を受けたパッセージを修正するタイプの生徒には向かず、また、余りにも基本的なことを人前で指摘されることにより、自信を喪失してしまう生徒もいます。加えて時間の制約上、講師はそのアドバイスが本当に生徒に理解されたかどうかを確認しない(出来ない)こともあり、翌日、生徒が自分でもう一回同じように弾いてみようとしても全く思い出せない・・・という可能性もあります。
とはいうものの、マスタークラスは世界的に有名な講師やピアニストに自らの演奏を聴いてもらえる貴重なチャンスであり、自分のピアノの先生とは全く違った観点から指導をして貰えるということや、『音をもっと響かせるレッスンはこの先生が良いらしい』『リストならこの先生のレッスンを受けるべき』という様に、特定の講師の専門分野だけ教えを乞うことも出来、また様々な人の意見を聞いて自分の演奏を見直す良い機会ともなりえるでしょう。
双方の良さを『良いとこ取り』した個人レッスン
この『ピアノ短期留学』の個人レッスンでは、マスタークラスの様に限定された時間内ではありますが、アドバイスを出来るだけ多く、丁寧にさせていただきます。そのアドバイスは『聴衆の為のショー』ではなく、ピアニストの将来に役立つ改善点が中心となります。
レッスンは『教える』という行為も勿論含まれますが、ヨーロッパではレッスンとは『経験者からの提案』であり、生徒がその提案に納得できなければ、先生と『議論』することもあります。それが、『自分(先生)を超える生徒が出ないのであれば先生ですらない』と言われる所以です。『教えてもらう』という受け身ではなく、『教えから自分で学ぶ』こと。昔から講師達もその様な教育を名教師達から受け、それを後世に伝えるのが義務だと考えているからこそ、それが例え短時間であろうと生徒を伸ばすために全力を傾けてくれる。そのレッスンは迫力が違います。
また、この個人レッスンでは、オーディションやコンクールの『講評』と同じスタイルで、今後の課題をフィードバックとしてレッスン後にお送りします。こうすることで、レッスン中提案された様々なアドバイスを、その後の演奏に生かしていただければと願っています。また、レッスン中のビデオ撮影も録音(個人的に使用する目的限定)も可能です。
ファースト・トライはここが違う!
イギリス|ピアノ個人レッスン担当スタッフはイギリスのピアノ教育関係に詳しいイギリス在住者。国際コンクールにも生徒さんを派遣していますので安心してご相談いただけます。同じ担当者が最初からご要望をお伺いし、イギリスでもご担当させていただきますので、ピアノ経験者にしか分からない細かいニーズにも対応できます。