朝8時前で既にこの行列。でも、その行列には深い訳が…
外出制限が発令されてから今日で5日目。写真撮影当時から数日たち、スーパーマーケットは「それぞれ2メートル離れること」「なるべくクレジットカードで支払うこと」等のルールを定め、朝の行列は日常の光景になりました。
“感動したのは、『営業開始の最初の1時間はお年寄りやNHS関係者(国民保健サービス。イギリスのお医者様や看護師、医療従事者が所属している組織)学校の先生や地域のために働く人達が優先』ということで、並ばずにスーパーでゆっくり買い物できるシステムがこの規制が始まってすぐに導入されたこと。”
このシステムだと、隅々まで清掃されたばかりの清潔な場所で『最も感染から守らなくてはならない人々』が安全にゆっくりと買い物できるので、とても良いアイディアですね。
このシステムが始まる前は、長時間勤務を終え、疲れ切った看護師さんが買い物をしようとするとスーパーが空だった・・・ということが何度もあったようで、「お願いだから買い占めないで!」という悲痛な訴えがSNSで拡散されました。
24時間営業だったスーパーマーケットも時間短縮へ。
日本に比べてコンビニがあちらこちらにある訳ではないイギリスでは、24時間営業の大きなスーパーマーケットは庶民の味方でした。今ではほぼ全ての24時間営業だったスーパーは時間短縮をして営業をしています。不便になった?いえいえ。元々人を蹴落としてまで自分だけが利益を得ることを美徳とはしない国民性のイギリス人。今日も文句を言わずに2メートル離れて「今日は天気が良くてこうやって並んでいるのも気持ちいいですね!」と相変わらず大好きな天気の話で不思議と盛り上がりながら(?)我慢強く列に並んでいます。
朝早く行けば、トイレットペーパーもハンドソープもまだいっぱい棚に並んでいます。「あ、今日はまだハンドソープがある・・・あと1つくらい買いたいな・・・」という悪魔の囁きもないことはないのですが、皆さん当たり前のように1つずつ買っていくので我慢します。「お一人様2個までとなっております!!!」という騒がしい店内放送も、「お一人2点まで!」という注意喚起のポスターやビラもありません。「ママ、もっと買っておこうよ!また無くなっちゃうよ!」と、心配する小さな子供を母親が「後から来る人の為にとっておいてあげようね!」と教え諭す姿も多く見かけ、長い時間並んだことも忘れるくらい清々しい気持ちでスーパーを後にしました。
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