top of page
執筆者の写真ミキ ワグナー

こんじきに輝くもの・・・それはジパングの・・・


 パンフレット、ガイドブック、各地の地図・・・ まるで日本の観光案内所に来たかのような品揃え。ここはロンドンのケンジントン。人気観光スポットのど真ん中でこんなにたくさんの日本の雅な観光名所の数々の資料にお目にかかれるとは思いもしませんでした。イギリス人の超リッチな富裕層が生活している場所でもあるので(王室にも近いですし)、やはりここは来年のオリンピックに向けて日本をもちょっとアピールして是非お越し戴く作戦なのかと小人の浅知恵ながら考えました。


 嗚呼、だからこのディスプレイなのだ。上流階級の方にはこれくらい気合を入れないと手にとってはいただけませんね、きっと。


 日本人の私でも思わず欲しくなってしまう資料があったので「きっと海外の方向け・・・」と分かっていながらもいくつか頂いてきてしまいました。(そばにいたスタッフの方に伺うと「どうぞお持ちください」とのことだったので、窃盗ではないと思います。

“で、振り向くと・・・そこにはあってはいけないものが・・・。思わず二度見しました”


 一瞬、私の 賤屋の台所を見た気がしました。そうです、ウチのダイニングテーブルには足の踏み場も(って、歩きはしませんが)ないくらいテーブルの上がごちゃごちゃ。 さすがに こちらには新聞紙やコンビ弁当のゴミやマグカップは散乱していませんが、いくらキチンと置いていてもこの『散乱』的なディスプレイは、ちょっとハイソな方々にはアピールしないのでは?


 これらは各地の特産やお土産で、その場で購入できるものもあり、私が知らない特産物・伝統工芸品等がとても充実していて大変見応えがありました。ちょっとした博物館の様で、イギリス人でも日本人でも、双方「へぇ~」と感心するもの満載でした。


 でも、あの黄金のカタログディスプレーとのギャップが微笑みを誘います。何か、玄関と応接間だけ気合を入れて片付けて、花生けて、掛け軸飾って、隣の部屋はふすまを隔ててぐっちゃぐちゃみたいな。


 そう、その日本のコアの部分まで海外の方に知っていただくという、とても深い展示でした。


特別展示やレクチャー等もあり、また2階には日本食も味わえるというロンドンの中にいて異次元を感じさせる場所です。



閲覧数:9回0件のコメント

Comments


bottom of page